- 「平和」と「格差のない社会」への前進の年に
立憲主義・民主主義にもとづく国へ新社会党兵庫県本部
あわはら 富夫(神戸市会議員)
冒頭から個人的なことで失礼します。新年のご挨拶をしなければならないところですが、私の母が昨年12月12日に老衰で亡くなりました。96歳の大往生でした。母は幼い時に両親を亡くし、嫁いでからは私が16歳の時に私の父である夫を亡くし、田んぼや畑仕事に朝早くから夜遅くまで働き続けた苦労の人生でした。晩年は兄夫婦や姉夫婦、そして孫たちに囲まれた幸せな老後を能登半島でおくっていました。小言も言わず物静かで自分のことを何も語らない母で、私は叱られた記憶はなく、遠くから見守っている母でした。96歳で与えられた寿命を全うしました。遺品を整理していると、大学ノートが大量に出てきました。50年間近くの日記で、苗代づくりや田植えの時の天候や畑作物の成長状況など克明に記載されていました。横には国語辞典があり、独学で漢字を学んでいた様子がうかがわれました。新聞の連載小説を読むのが最大の楽しみと言っていた母は「読める」こと自体を楽しんでいたのです。モノづくりへのこだわりと一生学び続けることの大切さを改めて母から学びました。
さて、昨年は熊本地震で始まり、鳥取での地震、福島での余震による津波など災害を想起させられる1年でした。日本は地震国で活断層は無数に走っており、「原発は事故があればすべてが終わってしまう。完全廃炉するしかない」との決意を新たにしました。
さて、今年の干支は酉です。「実が熟して漏れ出す」という意味があるそうです。まさに、飛躍の年であり、商売繁盛の年とも言われます。しかし、現状は若者を中心に貧困と格差が拡大し、子育てもままならない状況です。年金切下げ法案が国会で強行成立させられ、後退した介護保険制度が4月から始まるなど、高齢者は将来の生活に大きな不安を抱えています。また、成立した戦争法の下で南スーダンのPKOに交戦権をもって自衛隊が派遣されるなど、戦争への危機が更に高まりました。また、イギリスのEU離脱やアメリカでのトランプ大統領の誕生で、今年は国際情勢の混乱も予想され、日本の私たちの暮らしにどんな影響が出るのか心配です。
今年は夏には兵庫県知事選挙が、10月には神戸市長選挙があり、衆議院選挙も予想されます。衆議院選挙に向けては連帯兵庫みなせんの活動の再出発など、この兵庫でも野党共闘への取り組みが本格化しています。私たち新社会党は、野党共闘の一翼を責任をもって担うために、兵庫9区での「きくち憲之」の擁立を決定しました。「きくち憲之」を野党統一候補に押し上げ勝利を目指します。そして、貧困・格差の是正、脱原発や平和を求め、立憲主義、民主主義にもとづく国にしようとする勢力の前進を果たさなければなりません。「酉年」を「平和」と「格差のない社会」への「飛躍」の年にしましょう。
写真:安倍政権の「壊憲暴走政治」を批判するとともに、「時給1,500円で生活の底上げを」と訴えるきくち憲之さん(右端)='16年12月17日、JR明石駅前









◆私の活動の場である「憲法を生かす阪神連絡会」は、市民と野党の共同行動で参議選に勝利しようと結成された「みなせん@西宮・芦屋」にその結成時から他の市民運動グループや市会議員、弁護士の方々などと共に参加しています。
今年、アメリカではトランプ大統領が就任し、ヨーロッパでも次々と選挙があります。1%の資本家が99%の富を保有する新自由主義的グローバリズムと、その反動で力をつける右翼的排他主義の間で、大きな揺れが続きます。
昨年はイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙でのトランプ勝利など揺れ動きました。現代社会への不平・不満が、現状を変えたいとする多くの人々の怒りとして吹き出て今年も続きそうです。しかし、それは自国の権益を最優先にした排外主義の流れです。国民の雇用や権益を守るとする「ウソ」に、平和や環境、人権などが失われていくのではと危惧します。
第2に、尼崎市は平坦な土地で自転車の利用がたいへん多い都市ですが、これまで重要な移動手段としての位置づけがなく、放置自転車、自転車の盗難、自転車事故などが多く、都市課題の一つでした。私の住んでいる阪急武庫之荘駅の周辺は放置自転車が多く、全国でワースト15位という不名誉なターミナルでしたが、地域住民の努力から行政も本気で取り組み、随分改善されました。これからは自転車対策でなく自転車の利用しやすい街として取り組みを強化していきます。
今年の政治の焦点のひとつは解散・総選挙がいつ行われるかである。安倍首相は年頭から、「憲法施行70年の今年こそ、新しい時代にふさわしい憲法をつくる年」などと悲願である明文改憲への意欲をあからさまに語っている。当面の解散は見送るようだが、秋以降の解散・総選挙を強く匂わせながら政権の求心力をさらに強めようともしている。野党や市民は共同の力で、立憲主義を蔑ろにする“安倍政治”を止めようと、次期総選挙での共闘態勢について協議を進めている。こうしたなか、昨年4月に兵庫9区(明石市・淡路3市)での立候補を表明、野党統一候補を目指して奮闘中のきくち憲之・新社会党兵庫9区国政対策委員長に準備の活動などを聞いた。【編集部】
きくち 新社会党結党の精神のひとつは護憲の共同戦線だ。戦争法反対や昨年の参院選で培われた市民と野党の共闘からは、わが党の出番だと受け止めている。昨年4月に立候補を決意し、駅頭や街頭でアベ政治批判を数多く訴え続けていく姿勢を明らかにしていくことがきくち憲之の存在感を高めていくことになると確信している。兵庫9区ではこれまで自民、共産と3人が立候補の名乗りを上げているが、ぜひとも野党統一候補となれるよう全力をあげたい。

私は介護保険制度発足の2000年から現在の訪問介護事業所の主任をさせていただいているので今年、18年目に入った。
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