「新社会兵庫」 10月25日号
- 団塊世代がすべて「高齢者」と括られるようになって2年経過した。超高齢社会の「核となる塊」が受給者になる時、年金をはじめ医療・介護など社会保障費を圧迫する元凶になると20年以上前から位置づけられ、予防的対策として消費税を創設、税率も上げられた。さらに少子化とあいまって賦課方式の年金制度の維持に多大の負担をもたらすからと給付の削減傾向が続いている▼介護の社会化を目指した介護保険制度は、年金からの保険料天引きという「取りっぱぐれ」のない、だがどちらも国の所管といっても、異なる制度の給付から保険料を引き去るという乱暴な方法を制度化した。年金給付の実質削減である。その介護給付も縮小・削減が続いている▼開会中の臨時国会では、世代間の公平を図るためとして、賃金が物価より下がった場合、これまでは据え置いてきた年金額を引き下げることなどを盛り込んだ年金制度改革法案が提案されている。年金積立金の運用損失は、長期的な視野で見れば問題ないと開き直りながらである▼福祉の手厚い国は、それを求めて国民自身がたたかい続け政治に関わっているからだという。人こそが宝物だという当たり前の思想を忘れたくない秋である。
- 学校法人の不当な降格処分に提訴
- 但馬ユニオンは8月31日、組合員の佐藤さんへの「降職処分の撤回」を求めて学校法人弘徳学園(以下、法人)と3回目の団体交渉を持った。
佐藤さんは今年の4月1日付で、「文書の決裁」を取らずに発送し、法人に損害を与えた行為が「就業規則違反」に当たるとして、部長代理から係長に5段階の降格(月10万円余りの減額)処分を受けた。
処分の発端は、文科省から平成25年12月25日付で法人宛に届いた通信教育部こども学科に関する通知文書で、内容は「教職課程に配置する必要のある専任教員数が非常に不足しており、必要な教育体制が整えられていないため早急に是正すること」を柱にした6項目。
法人は文科省の通知文書に基づく早急な対応が迫られ、A部長補佐とB課員が「平成26年度入学受付の締切について(お詫び)」の文書(平成26年1月15日付)を作成したが、佐藤さんは担当者のA氏から対応人数が多いために応援要請を受けて関わったもの。
ところが、この文書を発送した直後から「入学願書受付直後から定員が充足したと、募集を打ち切るのはおかしい」との抗議が多数あり、法人はこの問題の対応を協議する一方、問題の責任は担当者2人と佐藤さんにあるとして「進退伺い」を出すことを強要した。 文書の作成から発送、「進退伺い」の提出強要など大きく関わり、通信教育部の最高責任者である長谷川部長(学長)は、「私は一切知らない」と主張し、3人に全ての責任転嫁をしてきたのだ。さらに法人は最後に、円満解決のために「佐藤にはこの際退職をしてもらいたい」との非常識、不当な提案をしてきた。
こうした経過の中で、但馬ユニオンと佐藤さんは団交を継続するとともに裁判でも闘うことを決意。そして、今まで我慢をしてきたI准教授も共に立ち上がることになった。2人に共通しているのは長谷川部長からのパワハラだ。今まで多くの教職員はこれで泣き寝入りするか、退職している(B課員も)。
2人は、但馬地域にある高等教育機関を守るためと、民事訴訟を決断し、10月4日、神戸地裁豊岡支部に提訴した。今後のご支援をお願いします。
岡田一雄(但馬ユニオン委員長)
- 労組青年部での思い
- 私は自治体労働者で、労働組合や同青年女性部の役員を担い、有給休暇や時間外を使い組合活動をしています。ここでは自治労青年部の活動で私が学んだことや特に印象深かったことを綴りたいと思います。
今夏、隔年で開催される自治労青年女性中央大交流集会(以下、中央交)がありました。全国から3千人の結集を目標に、中央本部と各都道府県代表者で構成される実行委員会への参加にはじまり、兵庫県でも自治労県本部青年女性常任委員を中心に実行委員会を立ち上げ、50人を目標に集会参加を提起し、県内各ブロックでの学習会の開催など中央交の成功に向けた取り組みを行いました。
この前段の3月に開かれた座長養成講座にも参加しました。これは中央交で職種別分散会を行う際、座長になるために事前に学習して知識を深めようという講座でした。私は初参加でしたが、「できる時にやっておこう」という気持ちから兵庫からは1人だけの参加でしたが貴重な学習と交流を経験できました。
印象に残ったことは、基調講演で16春闘について「底上げ・底支え・格差是正」が強調され、これ以上の貧困層の拡大は国の弱体化にも繋がると指摘されたことです。そして、すべての労働者の課題として「生活できる賃金」が述べられ、年齢が上がりライフステージも変化すれば賃金消費も増えること。将来の日本を繋ぎ築くということで考えればそれはとても重要なこと。社会を支えるのは一部の使用者ではなく大半を占める労働者であることを自覚し直し、強気で賃上げを訴える必要があると学びました。
分散会は県職員のみの班になり、他府県の活動報告を受け、改めて自分の活動を見直し幅を広げる良い機会となりました。
中央交に向けた取り組みの中で苦労したことは参加者集めです。目標をあげた以上は達成したいという思いがありましたが、結果は21人と半分以下でした。これをどう受け入れ、次に繋げていくのかを周囲と共有することが重要だと考えます。
私も初参加ということで、周囲の仲間をどう誘おうかと悩みましたが、普段から交流のある仲間に声をかけ2人が参加してくれたことは大変うれしかったです、改めて彼らの人間性を知ることのできる機会となりました。
中央交の分散会では座長をすることはありませんでしたが、参加者の大半が経験年数が浅いこともあり、これまで学習してきた知識が活かせる場となりました。参加者から多く出た意見としては「予算がないから残業代が付かない。何時間分だけ」といったアキラメの声でした。職場の常識は社会の非常識だということ、本来すべて労働者の権利として認められることを労働者が主張していないことも問題だと感じました。知らないからできないのかもしれませんが、ひとりでは奮起できません。そのために同じ気持ちの仲間を見つけることが大切です。分散会を通して多くの課題に対して共通の認識ができたと思います。
重要なことはここからで、今回学んだことを単組、職場に戻ってから行動に移せるかということです。簡単なことではありませんが、健康で安心して働き続けるためには必要なことです。私も引き続きひとりでも多くの仲間を増やす活動を続け、仲間と共に学習し交流していきたいと思います。
(T・T/31歳)
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