「新社会兵庫」 7月14日号
 詩人石垣りんの作品「雪崩のとき」を読み返す▼人は その時が来たのだ、という 雪崩のおこるのは 雪崩の季節がきたため、と。/武装を捨てた頃の あの永世の誓いや心の平静 世界の国々の権力や争いをそとにした つつましい民族の冬ごもりは 色々な不自由があっても また良いものであった。/平和 永遠の平和 平和一色の銀世界 そうだ、平和という言葉が この狭くなった日本の国土に 粉雪のように舞い どっさり降り積もっていた。/(中略)降り積もった雪の下には もうちいさく 野心や、いつわりや 欲望の芽がかくされていて “すべてがそうなってきたのだから仕方がない”というひとつの言葉が遠い嶺のあたりでころげ出すと もう他の雪をさそって しかたがない、しかたがない しかたがない と、落ちてくる。/嗚呼、あの雪崩、 あの言葉の だんだん勢いづき 次第に拡がってくるのが それが近づいてくるのが/私にはきこえる 私にはきこえる▼いま、若者たちや戦争体験世代が、“雪崩”を感じ取り、戦争法案廃案の声を上げている。政府の行為で戦争につながる道に再び踏み出すことがないよう、すべての野心やいつわり、欲望を暴き、今こそ憲法を生かそう。
大好きな山登り
 新しい登山靴を買った。これで3足目だ。1足を6〜7年ではきつぶす。今回のものは、一部、皮を使ってあるため、手入れに手間はかかるけど、それもまた楽しい時間。
 自分自身、あまり協調性の無い性格で、かなりのマイペースなので、これまで単独の山行きが多かったが、昨年、六甲全山縦走のボランティアをきっかけに、「山の会」の方にお声掛けいただき、グループで登山するようになった。
 新しいお友達で最年長の方は、私の母よりちょっぴり若い70代の方だが、山道を跳ぶように、ささっと歩かれる。速い。まるで天狗のよう……。ウェアも明るい色のかわいらしいものを身に着けられ、よく笑い、よく喋る、気持ちの良い方だ。見習いたいと思う。
 前シーズンの冬の雪山は、3回登った。京都の愛宕山、奈良の三峰山、滋賀の横山岳。
 寒い山中ではおにぎりがシャーベット状になってしまうので、パンやマフィン、スコーンやクッキーを持参する。山での食事は楽しい。皆それぞれ工夫した食事やおやつを持ち寄る。りんご、バナナ、チーズ、ポールウィンナー、ドライフルーツ、おせんべい。袋菓子を分け合って食べる。
 山専用の保温効果の高い水筒も重宝している。朝、熱湯を詰めると、昼を過ぎてもカップラーメンを作って食べられる。氷点下の山中で温かいインスタントスープや紅茶を飲むと、生き返ったような思いが味わえる。
 日々の仕事のなかで、評価制度の矛盾や子育てや介護で悩んでいる仲間に丁寧に接することができていない自分が情けなく、気持ちがしんどくなることもある。けれど、山登りのあとは、くたくたに疲れてぐっすり眠ることができる。
 大自然の中で「自分というちっぽけな存在が許されている」「生きていてもいいんだよ」といってもらえているような気がして、癒されるのだ。
 ただ、山は常に危険とも隣り合わせだし、なにがあっても人のせいではないということも忘れてはいけない。すべて、自己責任だ。
 横山岳では、一緒に藪こぎをしていた先行の女性が、跳ね返った木の枝で目の下から口元にかけて切り傷を作った。やはり、単独登山は危ないと再認識した。  比較的近所にある山で、夏に熱中症で神戸市消防局のヘリコプターで搬送された女性に行きあったこともある。
 日常でも陥りやすい思考パターンだが、「もうちょっと頑張ったら出来るかも」「せっかくここまで来たんだから、戻るなんてもったいない」と考えてしまう。途中リタイアする勇気も必要だと思っている。仕事も同じかなあ。一番たいせつなのは何か、ぶれないようにしなければ、と思う。目の前の登頂や目標達成ではなく、無事に家族の元に帰るという責任や自覚を忘れてはいけない。ついつい、おろそかにしがちだけれども。
 危険性も認識し、家族や友人に迷惑をかけぬ範囲で、日々鍛錬しつつ、大好きな山登りを息長く続けてゆきたいと思う。
(猫娘)
訴え続ける原発・労働法制・平和問題
 姫路ユニオン(森山容光委員長)は6月27日、姫路労働会館で第18回定期大会を開いた。以下、この1年間に取り組んできた活動を報告したい。
 この1年間は新しい労働相談も次々と入り、多くの交渉や裁判に取り組んだ。具体的には、@(株)鳥居工務店・坂越事業所の賃金引き下げなど(賃金是正の確認書は調印、支払い)、A(株)グローバルサポート(本社=芦屋)の事業場外の未払い賃金、B(株)金田組の2人の従業員に対する見せしめ不当解雇(神戸地裁姫路支部に提訴。次回は第6回期日)、C(株)ジンコーポレーション・八家の介護施設閉鎖に伴う諸問題、D(株)イトキュー(本社=福岡)姫路営業所の病休取り扱い、残業手当未払い問題(交渉中)などである。
 「兵庫たたかう仲間の集会」では、金田組不当解雇問題を小劇にして発表しアピールした。
 安倍政権の暴挙、「戦争する国つくり」の一環である秘密保護法の強行に対しては2013年末に2回のターミナルビラ・街宣を行った。
 また、労働法制総破壊の動きに対しては2013年末から今年5月までに7回(独自の2回を含む)のターミナル街宣・ビラに取り組み、三宮での集会・デモには毎回参加した。労働法制に関する署名(衆・参議長宛)は512筆(6月12日現在)を集め、過去最高筆数(2009年後期高齢者医療制度の署名は503筆)となった。今回は機会あるごとに署名用紙を持ち歩くなど、これまでの十数人での配布実績に上積みした結果だ。
 関電金曜行動は、7月10日で150回になる。通して行った者は140回程の参加、帰宅までを含めると1回3時間超の行動で、延べ400時間を超える取組みとなった。年末以降の半年は、金田組解雇問題に関わる1人が加わり、ユニオンの参加が常時2人に。少なくとも1人10分はハンドマイク、毎週20分〜30分余は、“脱原発・再稼働反対、労働法制改悪反対、戦争する国にするな”と訴え続けている。関電姫路支店前で30分間余、姫路駅ターミナル前に移動して40分間余の街宣・ビラ・署名行動だ。この行動の中で3人がユニオンサポーター会員に加入、1年余で16人に拡大できた。
國土博生(姫路ユニオン書記長)