ひょうごミュージアム

ひょうご 碑物語
『神戸港 平和の碑 (神戸市中央区海岸通)』

2020/04/28
 第2次大戦中、神戸港では労働力不足を補うため、中国人や朝鮮人、連合国軍捕虜が造船や港湾荷役などで過酷な労働を強いられ、その過程で多くの人びとが犠牲になった。
 「神戸港における戦時下朝鮮人・中国人強制連行を調査する会」の調査資料によると、戦時下に神戸港とその周辺へ動員された人数と死者数は、朝鮮人=被動員者5700人以上、死者47人以上、中国人=被動員者996人、死者16人、連合軍捕虜=被動員者約1400人、死者190人となっている。
 平和の碑は、「調査する会」が中心になって、戦時下の悲惨極まりない歴史を心に刻み、平和と共生を誓って2008年7月に建立された。
 石碑が建立されている場所は、神戸華僑歴史博物館のあるビル(KCCビル)の前。ちなみに同博物館には、1868年の神戸港開港時に欧米人とともに神戸にやってきて華僑の生活と活動について、美術品から暮らしの用具まで貴重な文物、文献、資料が展示されており、あまり知られていない華僑の世界を垣間見ることができる。
 【メモ】神戸市中央区海岸通3丁目。JR、阪神元町駅西口から南へ6分。
(鍋島)

写真=日は戦時下の強制労働などの悲惨な歴史を心に刻み、平和と共生を誓って2008年7月に建立された

2020年4月28日号