改憲の動きをウオッチング

2020年2月25日号

2020/02/25
■自民党 あの手この手で改憲の糸口さぐる
 安倍首相は年頭からことあるごとに、改憲をあおる発言を繰り返している。
 自民党幹部も様々な手口で改憲の糸口をつかもうと躍起になっている。
 新型肺炎の感染拡大をめぐり、緊急事態条項の創設を露骨に持ち出したのは、自民党の伊吹・元衆院議長。1月30日、派閥の会合で「緊急事態の1つの例。憲法改正の大きな実験台と考えた方がいいかもしれない」(東京)と発言した。2月1日には自民党の下村・選対委員長(前改憲本部長)も「人権も大事だが、公共の福祉も大事だ。直接関係ないかもしれないが、(国会での改憲)議論のきっかけにすべきではないか」(日経)と講演の中で述べた。
 これに立憲民主党の枝野代表は記者会見で、「拡大防止の必要な措置はあらゆることが現行法制でできる。憲法とは全く関係ない。人命に関わる問題を悪用しようとする姿勢は許されない」(毎日)と噛みついた。
 感染拡大で国民の不安に乗じる改憲策動はあまりにも姑息だ。
また、自民党の稲田・幹事長代行は2月10日、記者団に「女性の政治家の割合が極めて低い。憲法14条を改正してクォータ制(議席や候補者の一定割合を女性にする制度)を入れることも考えるべきではないか」と強調(毎日)。
 14条は「すべて国民は、法の下に平等であ」るとしている。ちなみに昨夏の参院選での女性候補者の割合が共産党55%に対し、自民党は14・6%に過ぎない。自民党が女性候補を増やせばいいだけの話である。
 あれこれと改憲の糸口をつかもうと躍起になっているが、安倍改憲の本丸は9条改憲である。
■進む日米軍事一体化 全国各地で軍事訓練
 北海道や沖縄など全国各地で陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練が活発化しており、いっそう一体化が進んでいる。
 沖縄では、陸自の水陸機動団と在沖海兵隊の共同訓練が1月25日〜2月13日までの日程で、ブルービーチ訓練場(金武町)で実施された。2018年に発足した水陸機動団と米海兵隊の共同訓練は初めて、陸自は60人、米軍は2500人が参加。
 沖縄タイムスは「沖合の揚陸艦3隻からボートに乗った米兵と自衛隊員がブルービーチに上陸。敵地を制圧した後にホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)で運んだ最新鋭の高機動ロケット砲システム(ハイマーズ)を地上に展開した」と、訓練の模様をつたえている。
 「日本版海兵隊」と言われる水陸機動団は、国内外で米軍との共同訓練を重ねてきた。米海兵隊は海外への“殴り込み部隊”の異名を持つ。現在、水陸機動団は長崎県に2連隊が置かれている。3つ目の配置先として沖縄と北海道が検討されている。
 北海道における共同訓練は、1月22日〜2月8日の日程で実施され、陸自約1600人、在沖海兵隊側は約2500人の計約4100人が参加した。「国内での日米共同訓練としては過去最大規模」(北海道新聞)となり、オスプレイも参加した。
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