新社会兵庫ナウ

若者のひろば(2023/4/26号)
『”声”を届けられない悔しさ』

2023/04/25
 みなさんのご支援を受けて、2023年4月9日投票の神戸市議選挙須磨区選挙区から立候補しました。
 結果は、3,614票の得票を得ましたが落選。詳しい選挙戦の総括は、ほかの人がしてくれると思うので、私はこの半年間の活動でのエピソードを思いつくまま書こうと思います。
 まずは、仕事との両立です。10月から活動をスタートさせましたが、12月までは月の半分は仕事をしながらでした。ちょうど人事制度改革の制度設計を私が中心に行っていて忙しかったのですが、職場の人の協力で業務の引継ぎもできてなんとか乗り切ることができました。
 次は、寒すぎる須磨区です。まずは早朝の朝立ちは6時10分くらいから駅に立っていたのですが、家を出る時には暗く、月がまだ上っていて、そんな中、自転車をこいで駅に着き、極寒の中、2時間立ち続けました。ちなみに、この駅立ちは朝に関しては平日だけでしたが、夕方の宣伝は土日を含めて毎日しました。そして、この寒さは家に帰っても続いていて、お風呂場が特に寒くて何度も心が折れそうになりました。
出会った人のエピソードも紹介します。
 ポスティングをしたビラを読んでくれて連絡をくれた人は、ご結婚されて2人の子どもがいる40代の男性の方。配偶者は学校教員として働き、本人は子育てをするため仕事をパートに切り替え、主夫として活動している方でした。共働きだとどちらも忙しく保育所の送り迎えが難しいための決断ですが、その方は収入の減少と孤独な家事、自身のキャリアなどに関して悩んでおられ、子育て政策の拡充や、残業しなくても良い労働環境を作ってほしい、そのことを訴えている坂井さんに期待していると言ってくれました。
 街頭演説の準備中に出会った産休中の教師の方からは、「坂井さんですよね。坂井さんがいつも街頭演説で訴えている少人数学級を本当に実現してほしい。お腹の子が生まれた後に、戻れるような職場にしてほしい。このままでは先生がいなくなってしまう」という、現場の先生の切実な状況と、私に対する期待を言ってくれました。
 他にも先生や校長先生から声をよくかけられました。
 街頭演説を聞いて声をかけてくれた同年代の男性は、「坂井さんみたいな若い人が立候補してくれて嬉しい。僕は子どもが3人いる、明石では子ども医療費が無料なのに、神戸ではできていない。補助が出ても子どもはよく病気になるし、3人もいると積もり積もって負担になる。ぜひ実現してほしい」と声をかけてくれました。
 選挙中にも同年代の男性や女性から「坂井さんに入れました。頑張ってください」と声をかけられました。同年代の人からの声かけは本当にうれしくて、絶対当選してこの声を届けてやると思っていたので、今、この文章を書いているときも、その人たちのことを思い出すと当選できなかったことが本当に悔しいです。
 今後、どうすればいいかじっくりと考えて結論を出します。ありがとうございました。(さかい大起)