新社会兵庫ナウ

おんなの目(2023/3/22)

2023/03/22
フクシマは終わっていない

「福島原発事故から12年のつどい」に参加
 3月4日に加古川市で開催された「福島原発事故から12年のつどい」に参加しました。主な内容は、「子ども脱被ばく裁判」や「311子ども甲状腺裁判」に関わる井戸謙一弁護士の講演と原発事故避難者A・Aさん(23歳)の報告でした。
 2011年3月に発生した東日本大震災、それに続く「東京電力福島第1原発の爆発事故」からもうすでに12年も経ったのです。私は、あの原発事故直後の5月から市民団体「脱原発はりまアクション」に参加して活動してきました。思い起こせば、結成時は映画会や、脱原発課題では珍しい加古川駅前の集会やデモなどたくさんのことをしたことを覚えています。
 今も毎月11日を「東電原発事故は終わっていない行動日」として、放射能の影響、怖さ、危険性などを訴えています。
 でも、事故から12年の歳月を経る中で、福島や原発事故への関心もどんどん薄れているように感じています。

徹底した分断政策で「住民を惑わす」岸田政権
 私は、福島の子どもたちが立ち上がった「子ども脱被ばく裁判」という訴訟を支援しています。この裁判は、福島の子どもたちが「放射能を避けて、普通に学校でも勉強したい」という思いで立ち上がった裁判です。
 今なお、福島では高濃度の放射線が街中をさまよっています。もう何年か前から行政の宣伝もあり、市民の中では「放射能のことは問題ないよね?」「避難する人はおかしいよね」っていう雰囲気が作られています。井戸弁護士も「放射能が怖いなどというのは『風評加害者』的な雰囲気さえ作られている」とも言われていました。何と言っても「避難する人」と「避難出来ない人」が徹底して分断されているのです。その分断を作っているのは、間違いもなく政府であり、東電、福島県です。
 岸田政権は、実際に事故を起こしてしまった福島原発事故の責任を全く取っていないにもかかわらず、原発の新設や再稼働を強引に進めるため「政府が責任を取る」と嘘を撒き散らしています。今は戦争状態で詳細はわかりませんが、チェルノブイリ原発事故(1986年9月)では、ウクライナ、ベラルーシは国を挙げて「保養」を何十年も続けていたのです。日本の政府と大違いです。

「大人が諦めたら子どもも諦めます」
 最後になりますが、3月4日の「つどい」の中で、井戸弁護士がまとめで最後に報告された「わかなさん(仮名、15歳)の言葉」が胸に突き刺さっています。「大人が諦めないでください。大人が諦めたら子どもも諦めます」―。2011年3月16日は、福島県の高校入学発表の日でしたが、原発の爆発直後で放射線量が高く、担任の先生も悩んで校長先生に「発表延期」を訴えたそうです。校長先生は完全に無視したのですが、担任の先生は「皆にたくさん被ばくさせた」と謝ったそうです。そのような中での言葉だったと紹介されました。
 私はこの言葉を胸に、これからも少しずつですが子どもや孫たちを守るため歩んでいきたいと思っています。(菅野順子)