トピックス

反核平和の火リレー
3年ぶりに出発式  7.25〜8.3

2022/08/10
(上)広島の平和記念公園から採火した灯を第1走者のトーチに点火=7月25日、兵庫県庁前
(下)第1走者らがリレーに出発=7月25日

 コロナ禍のため一昨年、昨年と2年続きで中止となり、今年が第36回となった、平和友好祭兵庫県実行委員会が主催する「反核平和の火リレー」の出発式が7月25日、午前10時から兵庫県庁前で行われた。
 出発にあたり、まず今村龍乃介実行委員長(自治労兵庫県本部青年部長)があいさつ。県内の全自治体を通って核廃絶を訴えるリレーの目的のひとつは、県内の全ての自治体での非核自治体宣言の実現だと紹介するとともに(兵庫県でまだ非核宣言をしていないのは豊岡市と佐用町の2自治体)、ウクライナ戦争での多大な市民の犠牲と核兵器使用への脅威にもふれ、核を外交の手段に用いる政治を強く批判した。
 その後、激励にかけつけた来賓からのエールが続いた。自治労兵庫県本部と兵庫県職労を代表して戎剛・自治労県本部副委員長、部落解放同盟兵庫県連からは坂本三郎委員長、被爆2世の黒田一美兵庫県議、そして新社会党兵庫県本部の粟原富夫委員長が発言したが、今年はこれまであった兵庫県からのメッセージがなかった。
 粟原新社会党県本部委員長は、昨年1月に発効した核兵器禁止条約の歴史的意義を強調し、6月のウィーンでの第1回締結国会議にオブ参加さえしようとしなかった日本政府の姿勢を批判するとともに、ウクライナ戦争に乗じて「核共有論」までが持ち出されてきた日本の最近の政治の危うさに警鐘を鳴らした。
 その後、広島の平和記念公園に灯る「平和の灯」から採火した火が今村実行委員長の手で、第1走者が持つトーチに移され、リレーが出発した。リレーは県内を1周して8月3日に神戸市役所前に到着した。