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総選挙で戦争する国めざす政治をストップ!
半田滋さんが熱く講演
市民と野党の長田共同アクションが講演会

2021/09/28
専守防衛を踏み越える政権に総選挙で打撃を、と熱く語った防衛ジャーナリストの半田滋さん=9月12日、長田区文化センター
 「市民と野党の長田共同アクション」が主催する、防衛ジャーナリストの半田滋さんの講演会が9月12日、長田区文化センターで開かれ、約100人が参加した。
 「敵基地攻撃と日米一体化〜踏み越える専守防衛〜」と題して行われた半田さんの講演は、アフガンへの自衛隊機派遣の問題から始まった。韓国政府は協力者も含め378人を救出したのに対し、日本はわずか1人。この違いは、法律の不備ではなく、遅い政治決断、外交努力の欠如の問題だ、と半田さんは指摘。また、過去最大の防衛予算の4割は、安倍前首相が爆買いした憲法上保有できない兵器類だと解説。敵基地攻撃能力保有は非現実的だが、アメリカは、台湾有事は6年以内だとして沖縄や南西諸島の米軍基地、自衛隊基地の機能強化を要求しており、このままでは米中の戦争に日本は矢面に立たされ、被害を受けることになると警鐘を鳴らした。
 さらに、安倍〜菅政権は9年をかけて秘密保護法、安保法制、共謀罪法、今年の土地規制法と国民の手足を縛ってきたが、専守防衛を踏み越える政権にストップをかけるには、今秋の総選挙で勝つことしかないと訴えた。
 したかな自民党はマスコミも使って今回の総裁選で新しい自民党をつくるような錯覚を与え、コロナ禍の貧困の拡大などから人々の目をそらさせ、「左右の対立」におしこめようとしているとも指摘し、命や暮らしのことを考えない自民党政治を変えるために野党が小異を捨て力を合わせてこの総選挙を闘おうと、熱く2時間語った。(小城)