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2021年度最低賃金
兵庫県は928円に
県パート・ユニオンネットは兵庫の最賃審議会で意見陳述

2021/08/24
 2021年度の全国の新しい最低賃金が8月13日、出そろった。全ての都道府県が時給28円以上の引き上げを答申し、全国加重平均で28円増えて、902円から930円に引き上げられた。兵庫県は28円の引き上げで928円になったが、全国加重平均よりは低い。
 厚労省の中央最低賃金審議会は7月14日、1978年からの現行制度では過去最高の28円の引上げを目安として提示していたが、 これを受けた各地の審議会では7県が29円〜32円、40都道府県が28円の引上げを答申した。最高は東京都の1041円で、最低は高知県と沖縄県の820円。依然として地域間の格差は大きい。
 日本の最低賃金はまだまだ低い水準で、内閣府の調査によると、2021年の最低賃金はフランスとイギリスが1302円、ドイツが1206円、米国は州平均で1060円である。
 地方の審議にあたり、兵庫県では自治労臨時非常勤職員等評議会(臨職評)や地域ユニオンなどでつくる「兵庫県パート・ユニオンネットワーク」は、7月28日の第647回兵庫地方最低賃金審議会で自治労臨職評と姫路ユニオンが、「最賃の大幅引き上げ」と「全国一律最低賃金」を求める意見陳述を行った。
 新しい最低賃金額は今年10 月1日から適用される。