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「あらためて問う!日本の社会保障」
年金問題テーマに第2学習会
熟年者ユニオンと安心ネット

2021/04/13
 「あらためて問う!日本の社会保障」をテーマに、安心と笑顔の社会保障ネットワークと熟年者ユニオンが共催する連続学習会の第2回が3月28日、神戸市勤労会館で開かれた。コロナ禍で天候の悪い中にもかかわらず33人が参加した。
 今回のテーマは「年金改革と将来」。講師の福田義幸さん(年金問題研究者・元社会保険事務所職員)はおよそ2時間にわたって講演し、「憲法25条(生存権の保障)に基づいた年金法の精神が削除され、もはや現在は『いかに年金受給額を削減するか』に貫かれた年金政策になっている」と指摘。「2千万円問題」をはじめ、今日の年金問題を詳しく解説した。また、財源問題にも触れ、消費税の廃止や年金積立金の監視の重要性などを提起し、これからの運動方向も示した。参加者からも質問が多く出て有意義な学習会となった。
 社会保障制度の全般が「全世代型社会保障改革」のもと、すべての国民に犠牲を強いている実態を告発し、安心できる生活を目指して闘っていく必要がある。
 次回(第3回)は5月9日、神戸市勤労会館で「生活保護の現状」について、觜本郁(はしもとかおる)氏(神戸の冬を支える会)を講師に招いて開く。    (三木)
元社会保険事務所職員の福田義幸さんの講演に学んだ第2回学習会=3月28日、神戸市勤労会館