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【熟年者ユニオン社会保障学習会】
あらためて問う!日本の社会保障 介護保険問題を考える 熟年者ユニオンと安心ネット共催の学習会

2020/12/29
介護保険制度の危機について解説する菊地憲之・安心ネット代表=11月29日、神戸市勤労会館

 「あらためて問う!日本の社会保障」と題して3回のシリーズで開く学習会の第1回が11月29日、神戸市勤労会館で開かれた。第1回目のテーマは「介護保険が危ない‼ 全世代型社会保障『改革』を考える」。
熟年者ユニオンと安心と笑顔の社会保障ネットワーク(以下、安心ネット)の共催で、山粼貢・熟年者ユニオン会長の挨拶から始まった。
 講師の菊地憲之・安心ネット代表は、①介護保険制度について、2000年から始まった同制度の開始前後の流れを明らかにしながら、とりわけ団塊世代が75歳以上になる「2022年から2025年問題(危機)」が差し迫っていることや、②全世代型社会保障の高齢者医療・介護では、「2022年危機」と高齢者就労促進が言われ、高齢者には医療費の値上げ、介護サービスの切り捨てが進められる問題点を明らかにし、③介護制度が商品化している現状に対し、「コモン」としての公共管理への移行などを訴えた。
 続いて福祉施設現場から松永浩美さんの報告があり、コロナ禍で利用者の負担が多くなったことや、障がい者支援法の問題点などが話された。
 第2回学習会は2021年1月31日、神戸市勤労会館で「生活保護をめぐる状況」をテーマに開かれる。
(菅沼)