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【9.19高作正博講演会@尼崎】
高作正博さん講演会 「アベ政治」を終わらせる 戦争・原発・貧困・差別を許さない尼崎共同行動

2020/10/17
「アベ政治」8年の検証を行い今後の課題を考え合った高作正博さんの講演会=9月19日、尼崎市

 尼崎市では9月19日、「戦争・原発・貧困・差別を許さない尼崎共同行動」主催の「9.19 戦争法強行採決から5年安倍政治を終わらせる 高作正博講演会」がサンシビック尼崎で開かれた。
 主催者あいさつのあと、高作正博さん(関西大学法学部教授)が「『アベ政治』8年の検証―これからの私たちの課題―」と題して講演した。
 高作さんは、新しく誕生した菅政権について「安倍晋三なき『アベ政治』」だとまず指摘。「アベ政治」の継承で、その政治基盤や「負の遺産」そのものも継承していくだろうとした。
 さらに、安倍政権の8年間を振り返り、国家権力を増大させた法秩序の大転換や、マイノリティに対する差別・排除・憎悪・分断などの助長や自己責任論の拡大など、日本社会の変容が進められてきたことなどについても言及。そのうえで、今後の課題として、巨大化した国家権力にどう対抗すべきかという問題を立て、立憲主義と民主主義による対抗だと提起。具体的には、ひとつには選挙を通じた政権奪取であり、そのための強い野党の育成と明確な争点の設定、ふたつには国家に対抗する強い民主主義の構築だと強調した。結びに、国家の圧倒的な権力に対峙する批判的姿勢をもった「共生」社会の再構築を、と訴えた。