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【市民デモHYOGO夏の交流会】
市民デモHYOGO 恒例の「夏の交流会」を開催 活動報告や高作正博関西大学教授の講演など

2020/09/29

講演する高作まさ正博さん=8月29に29日、神戸市

 コロナ禍で安倍政権の歪みが次々と露わになる中、いのちとくらしを守る運動を強め、安倍政治を1日でも早く終わらせようと、「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」は8月29日、神戸市内で恒例の「夏の交流会」を開き、約50人が参加した。
 交流会ではまず、今年1月の交流会以降の神戸市会への辺野古意見書請願署名運動や神戸市敬老福祉パス改悪反対運動などの活動報告を受けた後、高作正博関西大学教授から「コロナ禍と安倍政治〜これからのわたしたちの課題〜」と題した講演を受けた。
 高作さんは、ちょうど前日に安倍首相が辞任表明したのを受け、「安倍首相が辞任しても基本政策は変わらないだろう」と述べるとともに、まず、新型コロナで明らかになった安倍政権による「危機管理」の問題点として、首相の説明不十分と情報不足は、国民に憶測、不安、恐怖を感じさせてきたと指摘。危機の際のリーダーシップは平時からの対応で決まるとし、モリ・カケ・ヤマ・サクラに象徴される政治の私物化やルールに従わず身勝手な法解釈を繰り返してきた安倍首相にはリーダーシップを求めることはできないと述べた。さらに、新型コロナ時代の人権問題として、国家権力が「生命か自由か」と不当な二者択一を迫り、人権に対する過度の侵害を行う恐れもあり、この統制に対しては、憲法への緊急事態条項の創設を狙う改憲論の阻止、選挙を通じた政権奪取と国家と対抗する強い民主主義の構築が求められていると締めくくった。
 その後、神戸市会への辺野古意見書署名運動や脱原発運動の呼びかけや、今後の市民デモHYOGOの「学習会」構想について、担当者から報告と問題提起を受け、議論と交流を行った。
(中村)

安倍首相の辞任表明の翌日の集会となった「夏の交流会」=8月29日=神戸市中央区