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介護保険出前トーク

2023/03/22
 少子高齢化の加速で岸田政権が過去最悪の介護保険制度見直しを検討しているなか、ろっこう医療生活協同組合と安心と笑顔の社会保障ネットワークは3月9日、神戸市介護保険課の出前トークで介護保険制度についての学習会を開いた。
 「親の老後、私の老後は大丈夫?」をテーマに神戸市介護保険課係長の中島由紀子さんから介護保険事業計画の説明を受けた。中島さんはまず、介護保険事業計画とは保険者である市町村が地域の現状を分析し、3年間に必要な介護サービスの見込み量を予測して取り組みの目標を定めたものと解説。第8期事業計画(21年度〜23年度)では高齢化率や認定率、事業費の増加から高齢者保険料は6400円だとし、介護予防など6項目の施策の内容を説明した。24年度からの次期計画の主眼は引き続き健康寿命の延伸を目標にした制度設計で、保険料は月額7100円と見込まれるとした。
 参加者からは、「年金からの保険料の天引きは負担感が大きい。介護保険財政にもっと公費を」「認定調査員の『もっと頑張って』など不適切な発言が見受けられる。調査員の資質の向上を」「訪問介護では60代、70代のヘルパーが多いが、家族を養える賃金に引き上げ、若いヘルパーが働ける場に」などの意見や要望が出された。(菊地)