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統一自治体選へ 地域から民主主義の回復を
新社会党近畿ブロックが交流集会
高作正博さんが講演

2022/11/23
第1部では関西大学法学部教授の高作正博さんが「岸田政権の改憲と大軍拡にどう立ち向かうか」のテーマで講演した=10月30日、大阪市北区
 新社会党近畿ブロック協議会(山下慶喜議長)は10月30日、大阪市内で「近畿ブロック学習・討論交流会」を開き、”岸田政権下の改憲と大軍拡路線にどう立ち向かうか”をテーマにした学習を行うとともに、今夏の参院選と一体の闘いと位置付けて準備してきた来春の統一自治体選挙に向けた取り組みなどを報告し合って交流した。近畿の各府県本部から55人が参加した。
 
 コロナ禍の中、ここ2年間は従来の合宿形式の党学校の開催は見送られてきたが、今年も1日だけの交流会となった。
 第1部では、「岸田政権下の改憲と大軍拡にどう立ち向かうか」と題した高作正博さん(関西大学法学部教授)の講演に学んだ。
 高作さんは、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が日本の改憲策動を後押ししているが、内閣支持率が急落している岸田政権は直ちには改憲発議には踏み込めないだろうと指摘。しかしその一方で、これもロシアの軍事侵攻を利用して、敵基地攻撃能力の保有まで意図した大軍拡を進め、一気に「戦争で勝てる国」づくりに走っていると実質的な改憲を批判した。民主主義が自壊し、個人をつなぐ関係性が消失している今、時間をかけて連帯と活動を再強化していくことが重要だと提起した。
 第2部では、岡崎宏美中央本部委員長から11月12日に開かれる第28回臨時全国大会の課題を基にした問題提起を受け、討論に入った。
参院選を候補者として闘った岡崎彩子さんの、支援への感謝と立候補したからこそ得られた多くのつながりや共感など運動の成果についての発言を皮切りに、7人の発言が続いた。
 来春の統一自治体選挙に向けた取り組みとして、芦屋市議選(定数20)の要コウタ、山口みさえ両選対から発言があり、新人として闘う要コウタさん(47歳)自身が、土日も含む毎朝の駅立ちや個々面接の活動のなかで見えてきた成果を元気に報告。また、33歳の新人、さかい大起さんを支えて神戸市議選を須磨区(定数7)で闘う須磨総支部からも本格化してきた取り組みが紹介された。
 また、参院選のなかで若い人の入党があったことも報告された(奈良)。
 このほか、白紙となったIRカジノ誘致問題やJAL闘争支援、関生支部への不当弾圧に抗する闘い、Xバンドレーダー基地反対闘争など、大衆闘争の取り組みの報告もあった(和歌山、京都)。
 交流会では特別アピールとして、「老朽原発うごかすな!実行委員会」から「12.・4老朽原発うごかすな!関電包囲全国集会」への参加呼びかけと、JAL争議の全面解決をめざして闘っているJHU(JAL非解雇者労組)から闘争への支援要請が行われた。